Zeiss Victory Pocket の第一印象とか(賞月観星 Pleasing ED HR 8x25 との比較も)(1)

 人の欲望とは不思議なもので、欲しいと思ってしまうと恋に落ちたように寝ても起きても、そのことばかりを考えてしまうことがあるのです。

 それが今回の記事の主人公、Zeiss Victory Pocket 8x25 と賞月観星 Pleasing ED HR 8x25 です。

 

 きっかけは9月に同社のConquest HD 8x42 を手に入れた時まで遡ります。人生で初めて買った10万円台のこの双眼鏡、そいつはとてつもなく重かったのです。ああ、なんてことでしょう、そいつは800gもあるデブ!(とはいえこの価格帯の双眼鏡は安いものではないので金属ボディを採用しており一概には悪いとは言えないのですが)

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 それに致命的な対物レンズキャップ!こういう平らなキャップは紛失しやすく、何よりも装着に手間がかかります。この点もこの双眼鏡のガッカリポイントの一つでしょう。箱を開けた時の後悔を今でも忘れることはありません。

 一方で、肝心の視界はクリアかつ明るいもので、この価格帯の中では(見たことある機種との比較ですが・・・)かなり頭一つ抜き出て、素晴らしいものがあります。良像範囲も私の体感では約7割程度あり、総合能力では流石に同社のVictoryシリーズはライカやスワロフスキーのフラグシップモデルには劣るものの、価格を考えれば「限界に挑戦しているなぁ」と感嘆します。

 以上のことから、この機体はいくつかの点を除けば概ね満足であったものの、やはり手軽に使う場面(例えば妻とのバードウオッチングデートとか)には中々使いにくいものであるとの結論を得ました。私が欧米人なみに体躯が良ければ話は別だったでしょう。悲しいですが、800g近くあるものを首からぶら下げて行動するのは自衛官として仕事をする時くらいしかやりたくありません(なお、仕事用の双眼鏡は1000gを超える重さです)。

 

 私はメモを取り出して次なる双眼鏡が具備する要件を書き出しました。

  • 200〜300gの重さであり、携帯性に優れること
  • 小型であるが、光学性能は同価格帯の中型機に匹敵ないし部分的に凌駕・優越すること
  • 価格は2〜10万円
  • 機体は比較のため2機取得(あと、妻にもバードウオッチングで使ってもらう)

 この条件に見合うであろう機体は私が探した中では、Zeiss Victory Compact 8x25 と賞月観星Pleasing ED HR 8x25 であろうと推察されました。

(続く)